発達障害と私 (8/10) ドーパミンとアドレナリンとコルチゾールとセロトニンと・・・

ADHDといえば、ドーパミンとアドレナリンの機能障害ですが、今回は影響を与える別の役者であるコルチゾールとセロトニンの話をしたいと思います。コルチゾールとセロトニンは、どちらも脳内で重要な役割を果たす物質ですが、その働きは対照的です。コルチゾールはストレスホルモンと呼ばれ、ストレス状態において身体の防御反応を促すホルモンです。一方、セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、精神の安定や感情のコントロールに関与する神経伝達物質です。

さて、GW前、仕事でなかなか大変なピンチの2週間があったのですが、

アトモキセチンを飲み続けていたのに、良くも悪くも効果ゼロでした。

次々に予期せぬ事態が起き、どんどん増えていく仕事、、、そしてピンチと共に毎日爆増していくストレスホルモン:コルチゾール・・・・

ところがADHD人はピンチに強い!というわけで、爆増するコルチゾールとともに溢れ出すアドレナリンとドーパミンが過集中状態を生み出し、毎日周りが気持ち悪いと思うペースで仕事をガンガンこなして成果物を作っていきました。

一方、不注意も爆発的に増え、一緒に働いている人にレビューしてもらって見つかる誤記がひどい状態に!IDカードを電車に残置してBluetoothで探したり、一日中車のボンネットに携帯を置きっぱなしにしたり、起きているのに電車を乗り過ごし、階段は走って登るし、抑えられていたADHD症状が全部一気に戻ってきてしまいました。

さらにびっくりしたのがアトモキセチンの副作用である吐き気までなくなっているのです。アトモキセチンは胃腸のセロトニンを増やすことで吐き気がするらしく、吐き気が減った今でも服用後2時間くらいは若干ムカムカするのですが、過剰なストレスがかかっているとセロトニンが抑制されるせいか全く吐き気がしなくなリました。並行して、眠りも4ー5時間くらいで目が覚めてしまうようになっており、恐らく相当セロトニンが抑えられていたっぽいようです。

というわけで、ストレスはアトモキセチンに勝利しました。コルチゾール半端なく強い・・・

GW中に少しずつストレスレベルを下げると、徐々に睡眠サイクルも戻ると同時に笑っちゃうくらいアトモキセチンの吐き気も戻ってきて、セロトニンとコルチゾールすごい!!と人体実験(N=1)に感動しました。アトモキセチンを飲み始めた当初、「朝のコーヒーをやめるとムカムカがマシになる」と思っていましたが、これはコルチゾール覚醒反応といって起きて60分くらいまでコルチゾールが上昇する現象があるらしく、それでセロトニン分泌が抑えられてムカムカがマシになっていたのかもしれません。これを考えると、アトモキセチンは起きて1時間以内に飲んで、カフェイン取らないようにしたら良いのかな?これも実験してみようと思います。

ADHDは脳内のドーパミンやアドレナリンの機能が低下することで発生する先天的な性質と言われておりますが、さらにコルチゾールが高かったり、セロトニンが低かったりして割とストレス状態に身体が傾いている人が多いようです。おそらく個々の人でホルモンバランスは違うし理由も違うと思いますが、私の場合は、ストレスを感じることでドーパミンやアドレナリンが出ている方が良い感じがしてしまうので、次々にストレスを求めて多動して、自ら不安を見つけ出して不安になり、それがコルチゾールを上昇させて眠りが短くなり、ソワソワが止まらないけど脳内のアドレナリンとかドーパミンが増えるのでやめられない、みたいな状態を作り続けていた気がします。今、アトモキセチンを飲んでいると、自らストレスを求めたり不安を見つけ出そうとしなくなっているので何もなければストレス状態が下がっていますが、いざ外的要因で高いストレス状態になると、いともあっさりADHD状態に戻っちゃうんだなーと思って、非常に面白い体験でした。

近年は、不注意だったり集中力が続かないと感じる人が多くて「私もADHDかも」と思う人も多いんじゃないかと察しますが、もしかしたら過剰なコルチゾール上昇で、そうなっちゃってるのかもしれません。私自身も自分のセロトニンとコルチゾール状態をなんとなく把握していると、ADHD暴走が防げるかも?、と感じた出来事でした。

最近は、ストレスが高い時にはいい匂いを嗅ぐに限る!と思い、香りにハマっています。イソップの香水がお気に入りです。

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