さよならなんて云えないよ

《ゆ》
6月25日 Shawangunk, NY
最近、外岩に行くとオザケンの「さよならなんて云えないよ(美しさ)」の歌詞を思い出す。


南風を待ってる 旅立つ日をずっと待ってる
“オッケーよ”なんて強がりばかりをみんな言いながら
本当は分かってる 2度と戻らない美しい日にいると
そして静かに心は離れてゆくと


オザケンって「王子、だいぶかわってるなー」と思ってたけど、歌詞めちゃうまいことできとるやんけ!!ほんと天才だと思う。アラフォーの胸にささるわー。というわけで、頸椎椎間板ヤバいけど、最後のガンクスに行ってみた。クライミングをするような気温ではなく、天気予報も外れて雨まで降ったけど、緑が美しくて来た甲斐があったと思う。

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Buddha (V6)。スタート時、足届かなくてズルした重ねマットがはずかしい。
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Gill Egg (V4)。この一手核心でコツもの。写真でみると届きそうなんだけどなー。できなかった。

朝8時くらいから4時まで昼寝しながら、ダラダラ漫然とクライミング。今度こそ、ガンクスにくることは二度とないだろう。そう思うと、何も登れない一日でも、2度と戻らない美しい日にいる今日がたまらなく大事な時間に感じられた。本当はいつだって2度と戻らない美しい日にいるのだが、そんなことには気づかずに日々が過ぎている。そして、知らぬ間に静かに心は変わっていく。今は、区切られた時間の中にいるから、普通では感じられないことを気づかせてもらえるのかもしれない。

そんなことを考えた初夏のガンクスでした。

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