最初の3連休の話

《M》
9月最初の3連休は、つよぽんカーにお世話になる形で、おけい様も加えた4人で日月で鳳来に行った。

鳳来でのクライミングはいつも中途半端で、ちゃんと登れたルートがほとんどない。

他の岩場で13登ってるからとかの理由で、過去にはクラショー12cとか、禁セプ12c、バーニス13aなどにトライしていたが、結局RPに至らず放置したままだった。昨年1回だけ来た時は、ちょっと敷居を下げるつもりで、留年11dと卒業12bにトライしたのだが、これまた2日もトライしたのに登れなかった。この時は、岩の状態が非常に悪かったというのもあるが、状態が良くても卒業のRPは危ういと思った。そんな訳で、今回の目標ルートは、留年11dと卒業12b。もしもそれが早く終わったら禁セプ12cをやることにした。昨年は、肩を痛めて半年間離脱していたこともあって、その後のPump2でのトレーニングでも、最高グレードが11dか12aだったが、今年はPump2でもTsunamiの12cまで片付いていたので、少し期待が持てた。

3連休の鬼石は、比較的暑かった。人もほとんどおらず、メインウォールも常時5人程度。
常連らしき人々も来ていたが、まだまだ暑くて高グレードのトライは見送ると話していたから、コンディション的にはあまり良いと言えないのだろう。しかし、我が家は、昨年8月を丸々御前岩で過ごして以来暑さに対する感度が鈍ったのか、特に状態が悪いとは思わなった。そもそもあんまり来ていないので、鬼石の良い状態というのをよく知らない。
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禁セプ12cで遊ぶY花

初日は、岩場に着いたのも遅かったので、アップをやってると登る時間が無くなると思い、各自自分の目標ルートでヌン掛けアップ。
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カーニバル13bのつよぽん

私の場合は留年11dなので、ヌン掛けアップというより単なるマスタートライ。ノーテンで最後までヌンチャクを掛けることはできたが、そこで力尽きてテンション掛けた。次のトライは真剣にやったら、余裕をもってRPできた。次の目標ルートは卒業12b。既にこのルートをトライしていた人がいて、ちょっと見させて貰った後にトライしたのだが、最後のアンダー取りで失敗してフォール。ちゃんと取れる角度とそうでない角度があって、パシっとはまらないと取りそびれる形状だ。

少し話は逸れるのだが、最近アフォーダンス理論なるものをテレビで解説していたのを見た。人間は、コップを持とうとする時、どうやって持とうかを考えなくてもそのコップの形状を見ただけで、指をどのように当てればいいのか、どれぐらいの力を入れれば良いのかわかるそうだ。子供の頃に色んなものを触るのは、そうした感覚を身に付ける時期だそうで、そういう時期を経て適切に物を掴める感覚がみについて行くらしい。つまり、私が卒業12bの核心パートでアンダーホールドを取りそびれたのは、それをどういう角度でどれぐらいの強さで持てば良いのかわからなかったからだ。自分の引き出しにないものは、その時点から身につけなければならない。次のトライでもRPに失敗し、トライは翌日に見送りとなった。

この晩の宿は、EverGreen。
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古民家を宿にしたもので、オーナーのご主人はクライマーであり、もともと大工さんだったこともあって、家の中を自分で改修して宿仕様にしたそうだ。とにかく静かで、周囲の環境共にとても良い。
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都会での雑念の多い生活が間違っているんじゃないかと思ってしまうほど素敵な住まいであった。一泊3000円で、目標ルートをRPしたら2000円にしてくれる。

二日目は入門でアップしてから卒業12bにトライしたが、最初のトライは失敗。最近柔軟になってきた股関節を活かしてムーブをきっちり固め、次のトライでRPした。
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卒業12bを卒業する私

3本目は予定通り禁セプ12cをやったが、ムーブを全部固めるだけのトライだった。フレッシュな時に何回かやればいい勝負になりそうだと思った。

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