着火

《M》

週末は御前岩に行く予定だったのだが、天気の状態が悪かったため日曜日の朝6時に他のクライマーと状況を確認し合って中止。その後、ゆっくりしようかジムに行こうかグダグダしていたものの、よくよく天気図を見ると甲信越地方は晴れていたので甲府幕に行く事になった。

 

この時期の甲府幕は岩場の上を覆う木の葉っぱのおかげで雨に強く、それを知っているクライマー達が雨の日に集まって来る。ただし、2~3日雨が降り続いている場合は溜まった雨が染み出してくるので登れない。いずれにせよ、甲府幕は天気の悪い時に最後に行く場所で、ここで駄目なら他も駄目だと諦めを付けるのに最適な岩場である。

 

今日は、先週に引き続きSっちんが参戦していたので、目標ルートをア・ラ・ポテトに定めて岩場に向かう。あいにく「ア・ラ・ポテト」は濡れていたので、乾いていて尚かつ面白そうなルートを登ろうと言うことで、「風になれ」と「みこすり半劇場」をそれぞれ数便づつ登ることになった。「風になれ」状態があまりよくないのと強度が強すぎるということで、

最終的に3人とも「みこすり半劇場」にトライ。これまで1~3回しか甲府幕に来たことがないというY花やSっちんも、あっという間にトップアウトしてムーブを固めていた。

 

自分は「みこすり半劇場」に数年前に打ち込んでいた時期があり、あと一歩まで来ていたのに放置したままになっていたので、再度挑戦したいと思っていた。だが、グレードは12cもあり、今年になってからトライする最高グレードのルートで、ちょっと負荷が高く感じた。思うように体が動かず、他の二人があっさりこなせているパートが全くできなかったりする。一方でY花、Sっちんの女性陣は、幕岩に来ること自体が数回目だというのに、すぐにでもこのルートを登れそうだった。
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最近明らかに強くなっているSっちんを見て、ようやく自分にも火が点き、いつまでもヨガばっかりやっていられないと思ったのであった。

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