北の国から2026 ~セカンドライフ~ Vol.5 「美瑛・富良野」

■9月19日(土)

《美瑛町 青い池》

この日は美瑛~富良野の景色をドライブで楽しみ富良野でゆっくりしようと思っていましたが、車中泊していた道の駅「白金ビルケ」を出るなり、「こっち、こっち。ここまで来たら、皆さんここに寄るのが定番なんですよ~」というメッセージが透けて見えるぐらいの存在感で、2㎞先に「青い池」なるものがあることが示されていました。

聞いたことも興味もなかったのですが、「時間もあるし、そんなに言うなら・・」と、富良野に行く前に寄ってみることにしました。道の駅から2㎞4分で到着し駐車場に入ろうとしましたが、ゲートに示された「駐車料金1,000円」を見て引き返し、山道に戻りました。これまで停まってきた全ての道の駅が無料で、たまに見かける有料駐車場が500円。いくら景勝地とは言え、北海道で駐車場1,000円は異常事態です。どうしたものかと、3分ぐらいドライブしながら考えましたが、「気になることを」を無くすための旅なので、それを解消する意味でも行くことにしました。

意を決して「青い池」にやってきたものの、どうもイマイチ。「どうして樹がこんな所にこの形で生えているのか?」「なぜ今、枯れた形で残っているのか」というと、どうやら近くにある十勝岳の火山泥流を堰き止めるために、川に堰堤(えんてい)を作った所、堰堤の横から川の水が脇の森林に流れ込んで池ができてしまい、それに加えてこの付近の湧水に含まれるアルミが混ざってこの色になっているらしいのです。

元々あった森の樹は水没し、枯れて今の姿になっているのですが、写真にある通り冬になるとスポットライトに照らされてメチャクチャ映えるということもあり、観光地としては人気があるということのようです。

《美瑛~富良野ドライブ》

富良野と言えばラベンダー畑が有名で、ドライブ中にラベンダー一色の風景が見れると思っていたのですが、ハイシーズンは7月で、私がここを通過した時点では一部の畑を除いて周囲の景色にラベンダーはほとんど見られませんでした。

綺麗な景色は前日までにかなり堪能していたこともあったので、何も求めず美瑛~富良野間は普通にドライブしました。

でも、途中の三叉路で見かけたこれだけがどうしても気になり、通過してからしばらくして引き返してきました。「あれは何なのか?」

近くに車を停めて近づいてみると、正体は膨大な量の玉ねぎでした。こんな量の玉ねぎは見たことがなかったので、早速写真を撮ってやまびこ農園野菜部部長に連絡したのですが、どうやら北海道の農家にとっては当たり前のことらしく「それに感動していることに感動した」という、感動マウントを取られただけでした。尚、AIによれば、この鉄コンテナ(メッシュコンテナ)は1基に玉ねぎが5,000個(1~1.3トン)ぐらい入るらしく、農家の卸売り価格で1基5~10万円、スーパーでの末端価格で25~50万円ぐらいになるそうです。ここには66基あったので、農家はこれで最大660万円。スーパー末端価格は最大3,300万円になります。近くの畑で、まだまだコンテナに玉ねぎを積んでいる所だったので、最終的にどれだけの量になるのかはわかりませんが、これが2列もあって660万円は結構大変な気がしました。ちなみに鉄のコンテナの深さは、一番下の玉ねぎが自重で潰れないギリギリの微妙なサイズに設計されているのだそうです。

青い池にも、ラベンダーにもそれほど興味が湧かなかった私ですが、路上の玉ねぎコンテナにはくぎ付けになったので、当ブログではこれを美瑛~富良野間ドライブのトップトピックとさせていただきます。

《富良野神社》

今年になってから、神社に参拝する機会が増え、一人でいても神社を見かけるとよく参拝します。基本はその時々の理想を浮かべるだけで何も唱えず無になって祈るだけですが、心が浄化されて気持ちがいいです。

どんな神社でも参拝するという訳でもないのですが、富良野神社は格式が高そうだったので中に入ることにしました。入口にあった「北方国土の返還」云々は邪魔だと思いましたが、政治色が強いメッセージなので、神社と関係ない人が勝手に置いてるだけだと解釈しました。ちなみに後から知ったことですが、ドラマ「北の国から」で蛍が結婚式を挙げたのがこの神社だそうです。

《富良野DCM》

1. 車内の収納

街の中心部にホームセンターのDCMがあり、駐車場も広かったのでそこで車の中を整理しました。洋服やら寝袋やらタオルやらを持ってき過ぎてしまい、どこに入れたのかわからなくなってきたので安い収納ボックスを買ったのですが、ボックス6個分がいっぱいになりました。加えて本を収納するカゴや、小物を入れるカゴの調達など、あーでもないこーでもないとやって、その後散髪に行ったら1日が終わっていました。

コインラインドリーはどの地域にもあったので洋服は半分で良かったですし、本は百名山のガイドブック以外ほとんど読みませんでした。

2. 熊除けグッズコーナーに、「火薬音で熊をびっくりさせて退散させる」という花火もどきが売っていました。

熊スプレーの値段に怯み、羅臼岳の熊対策どうしようかと頭を抱えていましたが、「えっ、これで良くない?500円だし」と、晴天の霹靂の思いで1袋買いました。袋の中に下の写真のクラッカーが2セット入っています。

クラッカーは人差し指と中指でパンパン!と2連射できる代物で、一発試してみましたが凄い爆音です。ただ、90%の熊はそもそも人間が嫌いで鈴の音が鳴ってるだけで近づいてこないのですが、問題になっている熊は「人間嫌いの壁」を超えて人に向かってくるような凶暴な熊なので、ここ一番で熊と1対1の勝負になった時には、あんまり意味がないと思いました。まあ、でもお守りということで持っておきます。

《富良野市街地の無料駐車場》

富良野の市街地で駐車場を探していたら、こんな看板のある無料駐車場がありました。結構な広さで90台ぐらい停められるようなのですが、一番目についたのは『この駐車場は、中心市街地の活性化を目的としたまちなか回遊のための駐車場です。』と書かれているところです。

つまり、ここに無料で車を停めて、富良野の街の中を好きなだけ散策していいですよ、ということなので実際利用させていただいたのですが、東京だとこうした無料の駐車場は考えられないです。逆に北海道の人からすると、東京都心で自転車を停めるのにさえお金が掛かることに納得できないとも聞きましたが、本来駐車場はこうあるべきだと思いました。

《富良野 スープカレー》

富良野では、スープカレー屋を散らほら見かけましたが、富良野神社の裏にあった「カレーのふらのや」には長蛇の列ができており、6時半ごろにはSold Outになっていました。

富良野駅の近くに、評価4.4の「魔女のスプーン」というスープカレー屋があって、夜はそこで食べました。高い評価が付いてるだけあって、かなり美味しかったです。

《富良野市街地》

ふらの駅を中心とする市街地ですが、19:43時点の富良野駅がこのような閑散とした状態ですから、市街地と言っても人は全く見かけません。人もおらず熊もいないので、治安が良くとても散策しやすいところでした。富良野と言えば、先日亡くなった倉本聰の「北の国から」が有名で、私が富良野を知っていたのも子供の頃に北の国からを観ていたからなのですが、あのテレビの中の北の国からのイメージは富良野の市街地にもこれまで車で走ってきた所にもありませんでした。「結局あれはドラマだしな~」「あの富良野は幻想だったのか・・」とやや残念な気持ちをいだきつつ、富良野を後にして十勝に向かおうと思いGoogleMapで次の道の駅を検索しました。

するとMap上で富良野圏内に『五郎の石の家』というのが出てきました。五郎と言えば、北の国からの中で田中邦衛が扮していた役の名前であり、ドラマの中で五郎は石で家を作って住んでいたので、それがまだ残っているのだという事がわかりました。時間もある事だし、連日「いそぐべからず」の意味が身に染みていたところだったので、先を急がず翌日は五郎の石の家を見てから十勝に向かうことにしました。

五郎の石の家に一番近い道の駅は、前日宿泊したところだったので、この日も再びそこに戻ることにしました。

                              (つづく)

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