ヘウレーカ

<ゆ>
12月15日(日)二子 with おけいちゃん、M也、Y江ちゃん、Kイチさん、H子さん

今週はおKちゃんとM也が土曜日から二子入り。日曜のみの参加を予定していた私は「電車で行くの大変だなー」と思っていたところ、偶然荻窪在住のY江ちゃんたちが二子に行くとのことで、一緒に連れて行っていただきました!ありがたやー。しかも、基本ボルダラーの二人からたくさんボルダー情報を教えてもらい、久しぶりにボルダーにいきたくなった。四国も沖縄も関西も面白そう―!

さて弓状エリア。
土曜日の二子は直射日光の元で30度近くまで上がったそうで!相当暖かかったようだが、日曜日はカラッカラで気温もちょうどよく、ほんとに最高のクライミング日和だった。
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(任侠・唐獅子ラインの前に置かれた土曜日の温度・湿度計)

早速、ウォームアップから「サバージュ5.13A」。下部の核心はヌンチャクを掴んで上がり、ババージュ上部とサバージュパート。サバージュ部分はムーブは難しくないのだがランナウトが怖く、最後の一手がちょっとパワーが残ってないとできない感じで、サバージュ部分でも十分フォールできそうだった。
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(1便目からサバージュやっちゃう変な人の写真 By M田さん)

2便目は核心ムーブもやってみたが前回練習してイメトレしてきた通り、割と簡単にこなすことができた。再度ババージュの中間部のキョンキョンゾーンのムーブやサバージュムーブを確認して、だんだん全体像が仕上がってきた。
3便目、予想以上にムーブがイメージ通り繋がって、後1手でババージュの核心は終了!というところまで繋がり、突然RPが見えてきた。しかし、ムーブを検証しまくると体力を相当消耗してしまうので、ここで完全にエネルギー切れ。夕暮れ時に4便目を出したが、核心のムーブが一手もできなくなるほど出し切っていた。なんか久しぶりに結構頑張ったなー。ここまで頑張れたのは、この日TKDさんと一緒にサバージュトライしていたからだと思う。心のライバル大事ですなー。

さておき、この日のヒーローはなんといってもYっきー!!
昼下がりに「おいしいよ~5.12C」から完登オーラが発信され始め、みんなが見守る中、最後の最後まで目が離せない熱い登りでみんなを感動させてくれました。全力を振り絞った渾身の完登っていいですねー。おめでとうございます。

一方、完登直前の人々は、いろんな「ヘウレーカ!※」があったようだ。M也は任侠の水平ホールドマッチ場所について「ここに親指あるじゃーん」という発見をしたようだし、OKちゃんは「あれ?今まで悪いホールド持ってたけど、ちょっと下にもうちょっと持ちやすいホールドあるじゃん」っていう発見があったようで、唐獅子の核心を何度も止めているTさんも「やっぱり上のムーブ変えてみる。今のムーブは繋げると無理」というような「ヘウレーカ」があったようだ。
 
ほんとにギリギリのグレードのクライミングってちょっとしたムーブや保持の違いで「出来るか出来ないか」が変わってきて、何でかわからないけど、同じルートに何回もトライしないとそういう微妙なムーブの秘密は習得しにくいものだ。若かりし頃の私は、そういう「マイクロベータ※※」を試したり探るのが嫌で「1、2トライでムーブができないルートは登れないルート。まだ自分が登れるレベルにはないルート」と決めていた。しかしここ数年は、完登できるか分からないルートにトライして、トライを積み重ねて自動化して、最終的には当初できるとは思えなかったルートも登れる、、、、というRedpoint/Rotpunktという世界がちょっと理解できてきた。出来る可能性があるか分からない自分の限界に、長期の忍耐力をもって挑戦するというのは、クライミングの一つの醍醐味だと思う。「Rotpunkt」はそんなレッドポイントの魅力を考えるうえでも面白かったー。これが無料で観れるなんて!おススメです。
https://www.youtube.com/watch?v=SbWvFjUIt5k


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(締めは「春来」の「生大(900mL?)」でOKちゃんと私だけカンパーイ!禁酒ってなんだったっけ?殿!!運転ありがとう!!)

(おわり)

※ヘウレーカは古代ギリシャ語で「見つけたぞ!わかったぞ!」の意味らしく、アルキメデスが「浮力の原理」について思いついたときに叫んだことで有名らしい。NHKでやっている「又吉のヘウレーカ」というユルーイ番組がちょっと好きな我が家でした。

※※マイクロベータは「Rotpunkt」でアレックスメゴスが使っていた単語。ムーブのやり方を「ベータ」っていうのは日本でも結構一般的になってきた?よく「女子ムーブ」っていうけど「女子ベータ」でもいいのかも。

「右手でサイドカチ取ってキョンで左手のピンチをとりにいく」というのがベータで、
マイクロベータは「右手でサイドカチを取るとき親指かかるところがあるからそれも使ってピンチ持ちするけど、足は先に2段目の粒において右足はアンダーの端にある黒いところで、右の蹴る力が使えるようになって体勢が整ったら、左足をもう一個上の粒にあげて、元気がない時は左手は中継のカチ使ってピンチに出す」みたいな本当に細かい動きまで含めたムーブというところか。

コメント

  1. つよぽん より:

    めちゃ暑いね~。今週末も気温は下がるけど状態良さそう!
    ヘウレーカは、限界グレード付近だとたくさん潜んでいるよね~。
    自分にとってちょっとしたことでも。
    もしかしたら今年はこぶゆいかおけいちゃんに会えないかも?!
    吉報まってまーす!

  2. Y花 より:

    >>ツヨポン
    今週末曇ってるからなーーー。でもみんなギラギラで狙いに行きます。
    確かに年内会わないかも!出来たら一回pump2も行きたいです

  3. きくちあや より:

    映画のインターステラーでEureka!ってセリフが出てくるの思い出しました。
    少し前の記事ですが田舎風の人、めっちゃ笑いました。
    良いお年を~w

  4. Y花 より:

    >>あやさん
    ご無沙汰しております!
    田舎風の人、私も面白くて何回かリピートして読んでしまいました。ちなみに昌也さんはコンビニでは95%くらいの確率でサラダ巻を買って食べてます

  5. Hank より:

    ヘウレーカで、セレンデイピテイという言葉を思い出しました。 思いがけない幸運やチャンスに巡り会う事ですが、よくノーベル賞受賞者が、準備している人に訪れる幸運という意味で使います。 ルイ パスツールが、chance favors only thise prepared という有名な言葉を残しています。 常に観察して、ちょっとした気付きを意識していると思わぬ幸運を引き寄せられるという意味です。 その意味で日々の気付きと自己観察っていう大事と思いました。

  6. Y花 より:

    >>Hankさん
    セレンディピティ、、基礎の生化学研究やってた頃に結構聞いた単語なので懐かしいです。日々の無駄とも思えるたくさんの労働と失敗の先に、本当に意味があるのかと感じるときに支えとなる言葉ですね。そう考えると、基礎研究と外岩クライミングって共通する部分があります。研究所が潰れた後、短期間、人事で働いていたのが、クランボルツの「プランドハプンスタンス」がセレンディピティ理論ですよね。今の会社にいるのも、セレンディピティのおかげと思ってます。

  7. Hank より:

    Y花さん。 ご指摘の通りだと思います。 日々の労力や失敗が今の我々を作っているのだと思います。 あとやっぱりSerendipityに恵まれるには、ヨガと同じで日々の何気ない気付きとか大事と思いました。 クライミングであれば、漫然とトライするのでなく、ちょっとした足使い、ホールドの持ち方、レスト、呼吸とかトライの度に意識していると、Serendipity に恵まれる気もします。 まあ自分にはこれが未だ未だ難しいですが。

  8. Y花 より:

    >>Hankさん
    本当ですね。同じ出来事や動作でも、意識の持ちようで全然違う経験ができますね。クライミングの魅力のひとつだなーと思います。